ベトナムへの日本の投資
2021年4月20日現在、日本より4,690件の投資案件があり、累計登録投資総額は629億米ドルです。 日本は現在、ベトナムに投資している140の国と地域の中で韓国(716億米ドル)に次ぐ第2位にランクされています。
特に2021年の最初の4か月で、日本はベトナムに投資する67の国と地域の中で2位にランクされ、総投資資本額はシンガポール(48億米ドル)に次ぐ25億米ドルを超え、韓国、中国、香港がそれに続きました。
業界または分野別:
日本の投資家は19の分野に投資しており、そのトップは加工および製造業です。(406億ドル、登録投資資本全体の64.6%を占めています)続いて発電、ガス供給、水供給、業務用エアコンの生産と流通(74億米ドル、11.8%を占める)、不動産事業(70億米ドル、11.2%を占める)となり残りは他の分野です。
地域別:
日本からの投資はベトナムの63省の内57省で実現しています。その中で総投資資本が一番多い省はタンホア省(約125億米ドル)、第2位、ハノイ市(総投資資本は約106億米ドル)、第3位はビンズオン省(58億米ドル)、第4位はホーチミン市(51億米ドル)、第5位はドンナイ省(41億米ドル)
ベトナムにおける主要な日本の案件:
-登録資本金が90億米ドルのギ-ソン石油精製プロジェクト(日本の資本金は39.8%、クウェートは35.1%、ベトナムは25.1%)。
-ハノイのドンアイン地区におけるスマートシティプロジェクト。登録資本金は41億米ドル。
-タインホア省のギ-ソン 2 BOT火力発電所プロジェクト(28億米ドル)。
-カィンホア省のバン- フォン1 BOT火力発電所プロジェクト(26億米ドル)。
-ブロックB-キエンザン省のオ-モンガスパイプラインプロジェクト(13億米ドル)。
-ビンズオン省の東急ビンズオン市街地プロジェクト(12億米ドル)。
ベトナムへの関西地域の投資:
関西地域からのベトナムへの投資は、日本のベトナムへの総投資額の約30%を占めています。これまで、関西地方(大阪、京都、奈良、兵庫、和歌山、滋賀)と北陸の県(福井、富山、石川)より784件の案件がベトナムに投資され、総投資額は90億米ドルを超えています。
投資分野:製造業などの従来型の産業に加えて、部品や付属品の生産、高付加価値型農業、水産加工、サービス、小売、金融、更にM&Aが増加しました。
投資分野に関して:主にホーチミン市、ハノイ、ダナン、フエなどの大都市と、ビンズオン、ロンアン、カントー、ドンナイ、ヴィンフック、ハイドゥオンなどの大都市に隣接するいくつかの省に集中しています.
日本企業がベトナムに投資し、事業を行うための有効な環境を作り出すためのいくつかの特別な政策とメカニズム
1.「2020年に向けたベトナムと日本の協力の枠組み」の中でのベトナムの工業化戦略、2030年までのビジョンでは6つの産業に焦点を当てています。
(1)電子;(2)農業機械;(3)農産物および水産物の加工;(4)造船;(5)環境および省エネルギー;(6)自動車および自動車部品の製造。
2. 日越共同イニシアチブ
日越共同イニシアチブは、投資に関する問題を提起し解決する為の共同作業を行うものです。ベトナムの法律を改正又は執行の改善を進めるプロセスの中で日本側の提案を反映させるための、ベトナム政府機関と日本の経済団体との間の特別な対話メカニズムです。対話会合では、計画投資大臣、駐ベトナム日本大使、および日本経済団体連合(ベトナム経済委員会の2人の共同議長)が議長を務め計画投資省の他、次のようなベトナム政府機関の代表者が参加しています。産業・貿易、金融、外務、労働者と社会問題、科学技術、天然資源と環境、国営銀行など。。。
日越共同イニシアチブは2003年4月から実施されており、17年間の間に第7フェーズまで完了しています。 ベトナム・日本共同イニシアチブは、ベトナムと日本の間の特別かつ効果的な協力形態であり、ベトナムに投資し事業を行う日本の企業に多くの利点をもたらすとともに、事業投資環境の改善においてベトナムを積極的に支援し、外国投資の拡大に貢献している事を確認しています。過去のフェーズで達成された結果に基づいて、ベトナム・日本共同イニシアチブのフェーズ8を引き続き実施しています。
第7回日越共同イニシアチブ
ベトナムの日本への投資
2021年4月20日現在、ベトナムからの投資は、日本で90件の投資案件が有り、登録投資資本総額は2,260万米ドルであり、ベトナム国外で投資された登録投資資本総額の0.1%を占めています。日本は現在、ベトナムが海外に投資している78の国と地域の中で34位にランクされています。
ベトナムは、主に情報技術(760万米ドル)分野への投資に焦点を当てている一方、10の産業分野で日本に投資しています。科学技術(527万米ドル)、卸売および小売部門、車、バイク、バイクの修理(510万米ドル)などです。
2021年の最初の4か月で、ベトナムは15の国と地域に投資しました。そのうち日本は1件の新規投資プロジェクトで14位であり、登録資本金は47,950米ドルで、期間中の新規登録および調整後の総資本の0.01%にすぎません。
*ソース:計画投資省外国投資局
2021年6月